はじめに

小さくても、顔の印象を左右する「ほくろ」。他の人から見えない部分でも、ほくろがあるとなんとなく気になるものですよね。美肌ブームが続いていることもあり、今、「ほくろ除去したいな」と考える人が増えています。

ほくろ除去を自分できる方法が知りたいという人のために、簡単で安いほくろ除去方法について調べてみました。ほくろができるメカニズムからほくろ除去を自分でできる方法まで、まとめてご紹介します。

ほくろができる意外な理由とは？

そもそもほくろがなぜできるのか、どうやってできるのか、詳しく知っている人は少ないのではないでしょうか。ほくろ除去についてご紹介する前に、まずはほくろができる理由とメカニズムについて知っておきましょう。 

ほくろは、メラニン色素をつくる「メラノサイト」という細胞が変異した「良性のできもの（良性腫瘍）」です。腫瘍というと怖いイメージがあるかもしれません。しかし、多くのほくろは良性でそのままにしておいても問題はないといわれています。ほくろができる原因はまだはっきりわかっていないのですが、遺伝や紫外線を浴びた量の影響でほくろができやすくなることがわかっています。 

また、ほかにもほくろができる意外な理由があります。例えば、「こすったり引っかいたりした皮膚へのダメージ」はほくろの原因になるとされています。具体例としては、物にぶつかるなどして外部からの刺激を受ける場合が挙げられるでしょう。

さらに、手指などで肌をこする、強く引っぱるなどすることで、刺激を受けたメラノサイトがさらに活性化することもあります。結果、メラノサイトの働きでメラニンが過剰に分泌され新しいほくろができる場合があるのです。

ほくろと生活習慣には意外な関係が

日常的にストレスを感じる機会の多い人や、食べ物の好き嫌いが多い人、睡眠不足の人はほくろについて注意が必要です。ほくろと密接な関係にあるメラニンは、肌の深い部分でつくられます。しかし、本来であればメラニンは新陳代謝によって徐々に肌の外へ排出され仕組みです。 

生活習慣の乱れなどが原因となって新陳代謝が悪くなると、メラニンを排出するスピードが遅くなったり、メラニンがうまく排出されなくなったりしてしまいます。肌の内部では日々新しい皮膚が作られ、新しい皮膚に押し上げられるかたちで老廃物が排出されていくのです。これが、肌の新陳代謝です。 

睡眠不足や昼夜逆転生活、ストレスフルな日常などが原因となって生活習慣が乱れると、自分でも気づかないうちに新陳代謝が悪くなります。肌の老廃物が排出されにくくなり、メラニンも一緒に残ってしまうというわけなのです。 

日焼けをすると一時的に肌の色が濃くなりますね。ところが、時間が経てば肌の色が戻ったり薄くなったりするのは、メラニンの排出や肌の新陳代謝が行われているためです。紫外線から肌を守るためにつくられたメラニンは、役割を終えると排出されるようになっています。しかし、排出がスムーズにいかないと、肌の内部でメラニンが溜まってしまうのです。 

メラニンが集まったり、何層にも重なったりしたものが、いわゆるほくろへと変化します。今ほくろがない人でも、生活習慣や食事の栄養バランスが乱れがちな場合、将来ほくろができてしまうかもしれません。ほくろの発生を自分で意識的に予防するためにも、規則正しい生活習慣と食事の栄養バランスに気をつけるようにしましょう。

ほくろ予防に効果的なことは？

ここまでは、ほくろができる理由や仕組みについてご紹介しました。では、できるだけ新しいほくろができないようにする、またはほくろがこれ以上増えないようにするために効果的なこととは、他にどんなものがあるのでしょうか。 

ほくろができにくい肌を目指すために最も効果的な方法の1つに、「紫外線対策」が挙げられます。紫外線対策は、高い費用も大きな手間もかからず、思い立ったら自分ですぐに始められるとても手軽なほくろ予防方法だといえるでしょう。紫外線対策の内容としては、以下のようなものがオススメです。 

・1年を通して外出の際は日焼け止めを塗る
・帽子やサングラスで紫外線をカットする
・日焼けしたときは、早めにケアをする
・紫外線ダメージを軽減する栄養素を積極的に摂る 

紫外線は、「夏場など日差しの強い季節に人の体に大きな影響を与える」というイメージはありませんか？しかし、1年を通して紫外線は常に私たちの上に降り注いでいます。一見日焼けしていないように見える肌でも、内部ではメラニンがつくられ、紫外線ダメージと戦っているかもしれないのです。冬場でも日焼け対策を忘れず、なるべく保湿も心がけるようにしましょう。 

また、日常的にストレスを感じやすい人は、気分転換やストレス解消を心がけることも大切です。趣味や好きなことに使う時間を増やす、休日には思いきりのんびり過ごすなど、ストレスに負けない体づくりをしましょう。ビタミン豊富な食事を心がけることで、ほくろ予防だけでなく美肌づくりにも役立ちます。新鮮な野菜や果物を多く食べるようにして、肌の新陳代謝を良くしましょう。

できてしまったほくろ、こんなことに気をつけて

どんなに気をつけていても、ほくろはできるものです。できてしまったほくろは自然に消えることはほとんどないとされています。では、ほくろができたときはどうしたらいいのでしょうか？また、ほくろ除去は自分でできるのでしょうか？ 生まれつきあるほくろは、すでに見慣れているのであまり気にならないかもしれません。ですが、ある日新しくできたほくろを見つけてしまった場合、気になって触ったりメイクで隠したりする人が多いかと思います。ひと目につきやすい顔や首、腕などにできたほくろはコンプレックスにつながることもあるでしょう。

気になる場所にあるほくろについては、「できるだけ触らない」ということが大切です。どの場所にできたほくろもそうですが、ほくろは触ったりいじったり、自分で傷つけたりすることはしないようにしましょう。なぜなら、ほくろを刺激すると大きくなる可能性があるからです。場合によってはガン化してしまう恐れもあります。

顔にできたほくろは、メイク時などになるべく刺激しないように気をつけましょう。メイクブラシでこすったり、爪などで引っ掛けたりしないように、ほくろとそのまわりに触れるときは力加減に気をつける必要があります。メイク落としのときにも、強くこすらないようにしましょう。

自分でできるほくろ除去方法はあるの？

ほくろ除去を考えている人にとって、費用や手間は大きな壁となるでしょう。例えば、美容サロンやクリニック、皮膚科医院でほくろ除去手術を受けるとなると、お金がかかります。多くの医院やサロンではほくろの大きさや個数によってほくろ除去手術の金額が設定されているので、「複数のほくろ除去をしたい」という人ほど多額の費用が必要になります。 

また、ほくろ除去手術を受けた後にアフターケアを受けるための通院が必要な場合もあります。ほくろ除去手術を受ける日だけでなく、ある程度の期間通院し続けなくてはいけません。こうした費用や手間を考えると、ほくろ除去手術を受けるのはなかなか難しいという人もいるかと思います。 

では、ほくろ除去は自分でもできるのでしょうか？例えば、海外では一般的なほくろ除去クリームによる自分でできるほくろ除去法があります。こちらは自然由来の成分を配合した専用のクリームでほくろ除去を自分で行う方法です。また、日本で古くから行われている「お灸」にもほくろ除去効果があるといわれています。なるべく簡単に安くほくろ除去を自分でしたいと考えている人は、ぜひ検討してみてはいかがでしょうか？